金利だけで、不動産担保ローン会社を決めてはいけない!~金利のからくり~

みなさんは、不動産担保ローンを利用する際、不動産担保ローン会社を選ぶ時に、一番気にすることは何でしょうか。おそらく、融資利率(金利)ではないでしょうか。

もちろん、お金を借りるということは、そのお金(元金)に利息を付して返さなければならないこととセットになっているわけですから、金利が低い方が負担は少なくて済むので、借主にとっては、何より重要な要素の一つであることは間違いありません。

しかし、だからといって、金利だけで、不動産担保ローン会社を決めてしまうことは危険です。

それは、

①そもそも、金利は、審査をしてみないと決まらないもの

②金利が低い(低金利)だけでは、ほんとうに有利な融資条件かどうかはわからない

③顧客誘引のため、見せかけで、実際に適用されない低金利が表示している場合がある

からです。

①そもそも、金利は、審査をしてみないと決まらないもの

どの不動産担保ローン会社のホームページをみても、たいていのホームページなどで表示されている金利は、ほとんどが、○%~○%という幅のある表示で、どれが本当にいい融資条件なのかよくわかりません。

これは、お金を借りる側からすれば、どの会社も似たような数字で非常にわかりにくい表示なのですが、お金を貸す側(不動産担保ローン会社)からすれば、融資金額の大小、融資期間の長短、借主の返済能力、借主の不動産の内容によって、信用リスク(貸したお金をどの程度しっかりと返してもらうことができそうか)が変わるため、申し込みを受けて審査をしてみないと決められないという事情があります。

その他に、競合がいれば、顧客獲得のために金利を特別に下げることもあるでしょうし、その時々の会社の内部事情や経済状況によっても、金利は変わります。ですから、そもそも表示されている金利だけで不動産担保ローン会社を選ぶことは、あまり意味がないのです。

②低金利というだけでは、ほんとうに有利な融資条件かどうかはわかない

 また、たとえ、金利は低くても、それ以外の融資条件をあわせて考えてみると、結果的に、有利な融資条件となっていない可能性もあります。

 たとえば、仮に、100万円を一括返済契約(毎月の支払いは利息のみで、最終返済日に利息及び元金を一括返済する契約)で、借入希望期間を1年間とし、

A:金利は、年5%で、融資期間を3ヶ月毎に更新する契約と、

B:金利は、年7%で、融資期間が1年間での契約において、

その他条件は同じとすると、Aは、Bと比べ金利は、年2%お得ですが、1年後のトータルでの返済総額は、Aは、Bよりも大きくなるケースです。

Aの契約は、3ヶ月毎に更新が必要ですから、つまり3ヶ月毎に契約更新料がかかることになります。仮に、Aの契約の更新料が元金の1%(=1万円)である場合、返済までの1年間で計3回更新が必要となるため、支払う更新料は、合計で、1%×3回=1万×3回=3万円です。

1年間に支払う利息は、年5%で5万円ですから、Aのトータルでの返済負担額は、利息5万と更新料3万を併せて合計8万となります。

一方、Bは、利息のみで年7%分で7万円ですから、この場合、AとBでは、Aの方が、金利が低いにもかかわらず、1年間のトータルでは、返済の負担総額が1万円増えてしまうこととなります。借入の期間と更新料の額によっては、この差は、さらに広がる可能性もあります。

もちろん、あくまでこれは一例ですが、金利以外の融資条件についても、すべてセットで考えることが必要で、低金利というだけで、お得だと決めつけるのは間違いということがわかります。

大切なことは、単に、金利だけでなく、それ以外の融資期間や返済方法、融資にかかる初期負担費用などを含めた融資条件で、最終的にトータルでの自分の総額での返済負担は、いくらとなるのか、つまり、単なる「金利の数字」ではなく、「返済負担の総額」のといった視点で考え、比較し見通しをたてることです。

③顧客誘引のため、見せかけで、実際に適用がない低金利が表示されている場合がある

貸金業の免許をもっていないいわゆる闇金(ヤミ金)業者は、論外ですが、免許をもっている業者の中にも、悪質な業者は数多くあるので注意が必要です。

悪質なケースとしては、実際には適用をすることがないにもかかわらず、顧客誘引のために見せかけで、過度な低金利をインターネット広告やホームページで表示しているような場合です。こうした悪質な業者は、とりあえず、資金需要者(顧客)を誘い込み申込みをさせ、他の不動産担保ローン会社を利用する可能性がないとわかると、「審査の結果」という資金需要者(顧客)からは見えないブラックボックスを理由に、最終的には、一番高い金利で貸付をせまるような場合もあるというので注意が必要です。

金利の条件だけを見て、不動産担保ローン業者を選んでしまうと、低金利をエサに、ワナをしかけるような悪質な業者にダマされてしまうことにもなりかねません。

たとえば、金利が、○%~と、最低の表示しかないとか、○%~○%の表示でも最低と最高の幅があまりにも大きい場合、また、低金利だけをことさら強調してうたっているような場合は、要注意かもしれません。

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